Q&A

Q1 コインランドリーの商圏範囲はどれくらい?

 コインランドリーの形態として、大きく分けると都市型と郊外型の二つになります。都市型の商圏は徒 歩・自転車を利用する半径500m程度。郊外型の商圏は、主な移動手段である自動車を使って、片道7~8分の距離となります。その時間で移動できる東西南北の距離が、郊外型の商圏となります。それに寸断される要因(線路や河川、バイパス等)及び競合の既存店を考慮して、商圏範囲を想定しますが、立地によっては、東方面に4km、西方面に1kmといった商圏になるケースもあります。商圏を見極めて、その範囲の想定する客層を充分検討し、店舗レイアウト、機種構成を決定することとなります。

Q2 出店するにあたり、どのような立地がいいの?

 これから出店場所を決めるにあたって、気になるところは、どのような立地に出店したら成功するかで す。

〇郊外型ランドリー出店に有利な条件

1.  周辺環境に活気があるか。集客施設(スーパー、ショッピングセンター等)の近くであれば、 認知 が早くなります。

2.  生活道路沿いの地元住民に認知されやすい目立つ場所。

3.  駐車場が確保できるか。理想は5~10台分の確保ができる立地。自動車での来店がしやすいか 否かで、大物の洗濯需要が左右されます。

4.  店舗スペースに余裕があるか。20~30坪程度で、将来、機器を増設することが可能なように店 内レ イアウトを決定します。

5.  既存競合店がある場合、それが繁盛店であれば、後発店には大きな優位性があります。使い慣 れて い る利用者が多く存 在するということであり,差別化をした店舗つくりをすれば、むしろ 軌道に乗るのがはやいものです。

6.  前面道路の車速や左折で入るか、右折で入るかも重要な要素です。余りスピードが上がらない道 路で、左折での進入が女性ドライバーには喜ばれます。人口が多い地域を背中にして、左折進入 するような立地が使いやすい店舗です。

7. 周辺が畑で砂ぼこりがひどい、海の近くで湿気が多い等もコインランドリーへの来店動機になり ます。

〇郊外型ランドリー出店に不利な条件

1. バイパス沿い。 またバイパスに限らず、外部の車が通過するための道路沿い。

2. 線路沿い、大きな川沿いは、商圏が寸断されてしまいます。反対側の人口、世帯数はカウントから除外します。

3. 坂道の途中に立地。進入し難いので女性ドライバーに敬遠されてしまいます。

4. 目立たなく、認知されるのに時間がかかるような立地。

5. 駐車場が無いまたは少ない。 大物洗いの洗濯物は、ほとんど自動車での来店になります。

〇都市型ランドリー出店に有利な条件

1. 街中のコインランドリーですが、都市部の利用者の大物洗濯需要は当然ながらあります。自動車で毛布やこたつ布団を洗濯に来店する利用者を集めることは、大きく売上に影響します。駐車場が取れれば、それに越したことはありません。

2. 都市部のコインランドリーも、カップル・主婦・ファミリー層をターゲットに進化系が望まれています。都市型コインランドリーの大型化、ファッショナブル化で、かつての独身者・学生向けランドリーとのすみわけが進んでおり、一戸建て密集地区への出店が加速しています。

〇都市型ランドリー出店に不利な条件

1. 都市部には、昔イメージのコインランドリーが非常に多く存在しています。出店には既存店舗の把握が重要です。

      

Q3 テナントを借りて出店を考えていますが、注意することはありますか?

 隣が臭いのきつい業種の場合は、細心の注意が必要です。

乾燥機が稼働した場合、燃焼したガスを外部 に排気 しています。その排気した量と同じ分の空気を外部から取り入れています。隣とは壁で仕切られていると思いますが、天井裏や給気口を通して隣の臭気を取り込んでしまうことがあります。フレッシュエアを取り込める位置に十分な給気口を設けることが重要です。(天井裏は仕切られていないので、完全に防臭するのは大変な工事が必要です。)臭いのきつい飲食店、焼き肉、キムチ、カレー、ラーメン店の隣は避けたいところです。